金 4,611円 (+6)

プラチナ 5,160円 (-7)

8/12、ニューヨーク市場の金相場は小幅に上伸した。ロシアとウクライナのこう着状態がユーロ圏経済の景気への信頼感を損なっているとの見方が背景。ドイツの有力シンクタンク、欧州経済調査研究所(ZEW)がこの日発表した8月の同国の景気期待指数は、ウクライナ危機が原因で約1年半ぶりの低水準に落ち込んだ。RBCキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)のジョージ・ジェロ副社長は「金相場の上昇はウクライナ・ロシア情勢の緊迫化とイラクでの紛争が原因だが、トレーダーらは欧州経済の緩慢な回復ペースにも懸念を抱いている」と述べた。金現物は米東部時間午後2時55分(1855GMT)時点で、1.46ドル(0.1%)高の1オンス=1309.30ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりは、0.10ドル高の1310.60ドルで終了。出来高は30日平均を約35%下回った。地政学的な緊張から突発的な投資目的の買いは入るものの、金にはそれほど現物需要が出ていない。金を最も消費するアジア地域では、記録的に需要が伸びた2013年が過ぎた後は停滞している。さらに投資家は、世界最大の金上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・トラストの持ち分を減らしている。地政学的な緊張の高まりにもかかわらず、金相場は過去30日間で1280~1325ドルの値幅で停滞している。三菱のアナリスト、ジョナサン・バトラー氏は「大きな別の変化がない限り、現在のニュースではこの値幅を超えることはないだろう」と語った。東京貴金属の金相場は反発。終値は、中心限月2015年6月先ぎりが前日比14円高の4302円、他限月は同12~16円高。11日のニューヨーク金先物相場は、市場参加者の多くが夏季休暇に入っている上、ウクライナ情勢などへの懸念が和らいだことから、値動きが乏しかった。東京の日中立ち合いも、商いに積極性を欠く中、円相場の緩みを受けて小口の買いが先行して始まった。その後は、NY金時間外相場、円ドル相場ともに小動きで手掛かりを欠き、小幅レンジでもみ合った。夜間取引を含めての出来高は1万6337枚にとどまり、2万枚を割った。銀は8月当ぎりと期先2限月が小じっかり。白金はおおむね小反発。堅調に始まった後はもみ合いとなり、一時、前日終値を下回る場面もあったが、再び切り返した。15年6月先ぎりが同5円高の4876円、他限月は、12月きりの同3円安を除き、同1~8円高。パラジウムは上伸。