金 4,600円 (-5)

プラチナ 5,166円 (-11)

8/8、ニューヨーク市場の金相場は下落、現物買いが乏しかったことに加え、米株価上昇に圧迫された。しかし米軍のイラク空爆や中東情勢の緊張が支援材料になり、相場は1オンス=1300ドルを上回る水準を維持した。金相場は今週を通じては約1%高で、週間ベースでは4週間ぶりの上昇となる。金は取引序盤で3週間ぶりの高値に上伸。イラク北部のクルド人自治区アルビルを脅かすイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対し米軍が空爆を加えたとの報を受けた。しかし、ロシア国防省が、ウクライナ国境近くで実施していた軍事演習が終了したと明らかにしたことを受け、安全資産を求めての金買いは途絶えた。この報で米S&P500種株価指数は約1%上昇した。今年、ウクライナをめぐりロシアと欧米諸国との緊張が高まった時期には金相場は1400ドルに迫る水準まで上昇。金はここ2週間でこれらの上昇分をおおむね帳消しにしている。UBSの貴金属ストラテジスト、エデル・タリー氏は「金相場が地政学的イベントを材料に持続的に上昇することに幾度も失敗していることを踏まえれば、過度に興奮することは難しい。この値動きにおける出来高がかなり少なめであるため、なおさらだ」と語った。金現物は米東部時間午後2時14分(1814GMT)時点では3.54ドル(0.3%)安の1オンス=1309.66ドル。序盤の取引では7月14日以来の高値となる1322.60ドルに上昇していた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりは1.50ドル(0.1%)安の1オンス=1311.00ドルで引けた。ロイター通信の暫定データによると、出来高は30日平均を約5%下回る水準。8日発表された4~6月の米非農業部門の労働生産性が、前期の低下から力強い上昇に転じたことが金相場を圧迫した。金相場が過去3営業日で3%上昇した後で、現物需要は相場を支援できるほどの強さではない状況。最大の買い手である中国では相場プレミアムがオンス当たり2~3ドルのままで推移し、需要は昨年よりずっと弱いとディーラーらは語る。ナティクシスのアナリストは、アジアの現物買いと米国の投資需要が共に低迷しているため、地政学的要因がなければ金相場は今よりずっと低くなっていただろうと指摘した。東京貴金属の金相場は続伸。中心限月2015年6月先ぎりは前日比16円高の4316円で取引を終えた。日中立ち会いは、ニューヨーク金先物相場が、ウクライナ情勢への警戒感を受けた安全資産としての金塊買いに上伸したことから、売方の手じまいが先行、高寄りした。買い一巡後は、円相場の引き締まりを受けていったん値を消したものの、NY金時間外相場の上昇を眺めた強気買いなどが入り、水準を切り上げた。他の限月は15~19円高。銀は同20銭~60銭安。期近10月、期中15年2月の2限月は取引が成立しなかった。白金は小幅続伸。高寄りし、その後はおおむね始値付近でもみ合った。終値は同7~17円高。パラジウムは同8円安~1円高。8月当ぎりと期中12月きりは出合いなし。