金 4,662円 (-46)

プラチナ 4,984円 (+11)

3/17、ニューヨーク市場の金相場は1%超下落し、1日当たりの下げ幅としては1月下旬以来の大きさを記録した。序盤は6カ月ぶりの高値まで上昇したが、米株市場の反発で利益確定売りが出た。ウクライナ南部クリミア自治共和国では16日、ロシアへの編入の是非を問う住民投票が実施され、大きな混乱もなく編入が承認された。クリミア情勢の緊張がやや緩和されたことから、17日には米主要株価指数のS&P500種が約1%高となった。アナリストらは、地政学的な緊張や中国経済の鈍化に対する懸念を背景に、金相場は短期的に上昇する可能性はあるが、現時点では最近の上昇を受け、後退に向かっていると述べた。コメルツバンクのコモディティー調査責任者オイゲン・ワインバーグ氏は「コレクション(一時的な軟化)の可能性が高まっている。仮にもウクライナ情勢が落ち着けば、その傾向が表れ始めるだろう」と述べた。金相場は先週、3%高と6週連続で上昇した。西欧諸国が冷戦時の対立をやめるよう求めたことに対し、ロシアが耳を傾ける姿勢を示さず、ウクライナのクリミア以外の地域へも軍事介入する可能性を示唆したことが背景。金現物は一時、昨年9月9日以来の高値の1オンス=1391.76ドルを付けたが、下げに転じ、米東部時間午後3時35分(1935GMT)時点では16.74ドル(1.2%)安の1365.00ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月きりは6.10ドル(0.4%)安の1372.90ドルで引けた。ロイターの暫定データによると、出来高は30日間平均と同水準。ただ、ウクライナの住民投票結果を受け、米欧が資産凍結や渡航禁止を含む制裁措置の発動を表明したことで、金の下げ幅は限定的となった。アナリストらによると、ヘッジファンドによるテクニカルな売りや新たな手じまい売りも金相場の重しとなった可能性があるという。トレーダーらは、18、19両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を注視している。FOMCでは、連邦準備制度理事会(FRB)が資産購入規模をさらに100億ドル縮小する決定をするとみられている。東京貴金属の金相場は反発。終値は、中心限月の2015年2月先ぎりが前週末比44円高の4525円、他限月は同44~48円高。日中立ち会いは、ウクライナ情勢の緊迫化を背景に安全資産として金を買う動きが強まり、高寄りした。その後、一時はニューヨーク金時間外相場の軟化を眺めて伸び悩んだが、午後には円相場の上値が重くなったことから値を戻し、結局、始値を若干上回る水準で取引を終えた。銀は小口買いに上伸し、同30銭高~1円高で終了した。白金は4日ぶりに反発。中心限月の15年2月先ぎりは同25円高の4877円、他限月は同20~29円高。日中立ち会いは、先週末のNY安を眺めた売りに下落して始まった。しかしその後は、NY白金時間外相場が上昇したことから買い直され、プラス圏に浮上した。パラジウムは閑散まちまち。終値は同9円安~12円高。