金 4,321円 (+62)

プラチナ 4,668円 (+27)

10/17、ニューヨーク市場の金相場は3%急伸した。ドル安に加え、米国でデフォルト(債務不履行)を回避するため連邦政府の債務上限が短期的に引き上げられたことで、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の縮小を見送る可能性があるとの見方が金相場を押し上げた。16日の米議会では、債務上限引き上げ期限間際で、政府機関の一部閉鎖の解除と債務上限引き上げの与野党合意が上下院で可決され、デフォルトが回避された。ブローカーのRJオブライエンの上級商品ブローカー、フィリップ・ストレイブル氏は「債務上限で米与野党が合意したことで、大きな巻き戻しが起きている。人々は大挙してドルから資金を引き揚げ、金のショートポジション(売り持ち)をカバーしている」と説明した。ただ、デフォルトのニュースだけでは、この日一時見られた非常に活発な商いを説明できない。異様に大量の買い注文の波が2波あり、金相場を40ドル(約3%)幅も押し上げたが、買いは数分しか続かなかった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きり相場が日中に原因不明の急変動を記録したのは、ここ約2週間で5度目となる。金現物は米取引序盤で1オンス=1324.06ドルに上昇。米東部時間午後3時29分(1929GMT)時点では38.25ドル(3.0%)高の1319.24ドル。COMEXの金先物12月きりは40.70ドル(3.2%)高の1323.00ドルで引けた。ロイター通信の暫定データによると、出来高は30日平均を約3割上回る水準。ドルはこの日、対ユーロで8カ月超ぶりの安値に下落。米国で債務上限引き上げ協議のこう着状態が終わったことで、政府閉鎖の経済的コストや、FRBが量的緩和を維持するかどうかに為替市場の注目が移った。金市場の参加者にとっては、暫定的な財政合意はプラス材料とみなされた。FRBが量的緩和の縮小を少なくとも来年初頭までは控えると予想されたためだ。債務上限引き上げ合意が成立した後で、相場に一段安の気配がほとんど見られなかったことで、踏み上げが生じた。ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、ロビン・バー氏は「おそらく市場にはショートポジションが多かったのだろう。故に過去1週間かそこらで相場が安値水準を試していた。これらショート筋は不意を突かれた形となり、ショートポジションをカバーする必要があった」と語った。米国の財政合意を受け、これまでの財政協議のこう着状態が経済やFRBの量的緩和にどう影響するかを判断する手掛かりとして、政府閉鎖で今月発表されていなかった主要な経済指標が注目されよう。東京貴金属の金相場は反落。終値は、中心限月2014年8月先ぎりが前日比17円安の4050円、他限月は同13~18円安。日中立ち会いは、米財政問題の進展期待を背景とする為替相場の円安・ドル高を受け、手じまい買いが先行して始まった。その後、円が東京商品取引所の寄り付き時に比べて引き締まったほか、ニューヨーク金先物が時間外取引で下げ幅を広げたのを眺めてマイナス圏に沈み、日中安値近辺で引けた。銀は海外高を映し高寄りしたが、金に追随して売られ、同70銭安~50銭高とまちまち。白金は同15~28円高と続伸。NY高や円安を映し、売方の手じまいが先行して始まった。その後、NY時間外相場の軟化や円の反転を受け、上げ幅を削り、大半の限月が日中安値を更新して引けた。パラジウムは同20~33円高と反発。