金 4,259円 (+44)

プラチナ 4,641円 (+95)

10/16、ニューヨーク市場の金相場は小幅安となった。米国で与野党が政府のデフォルト(債務不履行)回避と政府機関の再開に向けた合意に近づいたことで、安全資産としての金の魅力が一層低下したことが背景。相場が15日に3カ月ぶり安値水準に下落した後で、アジアと米国で実需筋の買いが入る中、金の下げ幅は限定的だった。ニューヨークのオーラム・オプションズ・ストラテジーズの主任金トレーダー、ポール・サックス氏は、米国の債務危機がほぼ終わったようにみえるにもかかわらず、こうした実需筋の買いが金相場の短期的な底を形成したと指摘した。米上院与野党幹部が16日、債務上限引き上げと政府機関再開で合意に達したと発表した後ですら、金相場は持ちこたえた。ディーラーによると、投資家はデフォルト危機が現実化する17日までに与野党合意が成立すると予想しており、既に売りの大半が済んでいたという。グレート・パシフィック・ウェルスマネジメントのシニアブローカー、スコット・ルカバウ氏は「市場参加者は過去数日間で既に、合意成立に備えた動きをしていた」と述べた。それでも投資家は合意成立の報を受けて米株式やドルを買い、米株価は過去最高値近辺に上昇した。合意は今後上下院で採決される。金現物は米東部時間午後3時58分(1958GMT)時点で0.60ドル(0.05%)安の1オンス=1279.64ドル。この日の安値1268ドルからほぼ値を戻した。アナリストは7月の安値近辺の1235ドルから1240ドルの間にテクニカルなサポートがあるとみる。一方、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりは9.1ドル(0.7%)高の1282.3ドルで引けた。実需が相場を押し上げた。金相場は10月1日に米政府機関の一部閉鎖が始まって以来、約4%下落。米経済状況をめぐる不透明感から安全資産を求める買いが入ると期待していた投資家を失望させる値動きだった。大量の売り注文に加え、テクニカル要因による売りが相場下落の要因。需要の物差しである価格プレミアムがアジアで上昇。また米金貨への需要は今月に入って急増している。インドでは金のプレミアムが1オンス当たり100ドルと過去最高水準となった。祭事需要に供給が追い付かないことが原因。中国では上海黄金交易所でのプレミアムが、2週間前の1オンス当たり約7ドルから、20ドル超に拡大した。東京貴金属の金相場は5営業日ぶりに反発。中心限月2014年8月先ぎりは前日比43円高の4067円、他限月は同42~45円高で取引を終えた。日中立ち会いは、ニューヨーク金時間外相場が買い戻しに堅調に推移した上、円が緩んだことから手じまい買いが先行して始まった。その後もNY時間外が水準を切り上げているのを眺め、上げ幅を拡大させた。銀は約定された期近と期先の4限月が同30銭~70銭高としっかり。白金は同47~61円高と反発。NY時間外高を映し、値位置を切り上げた。パラジウムは同6~169円安と反落。期近12月きりは出合いがなかった。