- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 20,003円 (-130)
- プラチナ 8,048円 (-165)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,897.50ドル (+24.30)
- NYプラチナ ドル 1,590.70ドル (-15.00)
10/1、ニューヨーク市場の金は5日続伸で最高値更新。始値3,887.70ドル、高値3,922.70ドル、安値3,880.30ドル、終値3,897.50ドル、前日比+24.30(+0.63%)。9月26日終了週の米MBA住宅ローン申請指数は、前週比で総合指数が-12.7%と大幅減少しました。特にリファイナンス指数は金利上昇の影響で前週比-21%と急減した一方、購入申請指数は季節調整後で前週比-1%と小幅減にとどまり、前年同期比では16%増となっています。30年固定金利は6.46%まで上昇し、リファイナンス需要を抑制しました。政府機関の閉鎖懸念も住宅市場の先行きに不透明感を与えています。総じて、金利上昇と経済環境の影響で住宅ローン市場はやや減速している状況です。9月の米ADP雇用統計によると、民間雇用者数は前月比3万2千人減と予想外の減少となり、労働市場の弱含みが示されました。業種別ではサービス業が2万8千人減、製造業が3千人減と報告されています。一方、年間賃金は4.5%増と堅調な伸びを維持。今回の結果は、政府の正式な雇用統計が延期される可能性がある中で、労働市場の現状を示す重要な指標となります。市場では、雇用減少を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測が一部で強まる展開となっています。9月の米ISM製造業景気指数は49.1となり、前月の48.7からわずかに改善したものの、50を下回り製造業の収縮傾向が続いています。サブ指標では新規受注が48.9に低下し需要減を示す一方、生産は51.0に上昇し改善が見られました。雇用も45.3と前月の43.8から回復し、納入業者の納期も52.6に延長されました。全体として製造業は依然課題を抱えつつも、若干の改善の兆しがあり、市場には慎重な楽観をもたらす内容です。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が4.10%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落し、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。本日の海外金相場は上昇し、スポット価格は1トロイオンスあたり3,895ドル超と過去最高水準に達しました。米国での政府機能停止リスクや財政不安を背景にドルが下落し、安全資産としての金需要が強まっています。また、FRBによる利下げ観測の高まりも、無利子資産である金の投資妙味を押し上げています。加えて、地政学的リスクや世界経済の先行き不透明感も金買いを後押しする要因となっています。ただし、短期的には高値圏での利益確定売りや米国経済指標の強さが調整要因となる可能性も指摘されています。