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金は2日続伸。米PCE価格指数は予想と一致。10月の利下げ期待高まる。

国内公表(買取価格1gあたり)
金 19,827円 (+78)
プラチナ 8,401円 (+311)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,809.00ドル (+37.90)
NYプラチナ ドル 1,603.50ドル (+48.20)

9/26、ニューヨーク市場の金は2日続伸。始値3,781.50ドル、高値3,814.40ドル、安値3,764.00ドル、終値3,809.00ドル、前日比+37.90(+1.01%)。米商務省より発表された8月の個人所得・支出統計によると、個人所得は前月比+0.4%と堅調に増加し、可処分所得も同+0.4%の伸びを示した。個人消費支出(PCE)は+0.6%と予想を上回り、サービスと財の双方で拡大した。貯蓄率は4.6%に低下し、消費に積極的な動きが確認された。一方、物価動向を示すPCE価格指数は前月比+0.3%、前年同月比+2.7%、変動の大きい食品・エネルギーを除くコア指数は前年同月比+2.9%と、緩やかながらもインフレ圧力が続いている。消費の底堅さは景気を下支えする一方、物価上昇の持続は米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ判断を複雑化させる可能性があり、今後の金融政策に注目が集まっています。米ミシガン大学より発表された9月の消費者信頼感指数(確報値)は55.1となり、速報値55.2からわずかに下方修正され、市場予想の55.4も下回った。前月の58.2からは大幅に低下し、5月以来の低水準となった。1年先のインフレ期待は4.7%と速報値や前月から0.1ポイント低下し、5~10年先の長期期待も3.7%へ下方修正された。景況感の悪化はガソリン価格の上昇や金利高止まりへの警戒感が背景とみられ、消費者マインドの弱含みが鮮明となった。市場では、インフレ期待の落ち着きがFRBの今後の金融政策に影響を及ぼす可能性が注視されている。消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏は、9月の消費者信頼感指数について「前月比で低下したが、今年4~5月の水準を下回るほどではない」とコメントした。指数を構成する5項目すべてに弱含みの動きが見られ、特に低所得層での下落が目立ったという。物価上昇への懸念は依然高く、回答者の約44%が家計圧迫を指摘。また、労働市場や企業業況に対する見通しも軟化しており、将来の所得や家計見通しに慎重な姿勢が広がっているとしている。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.17%台とほぼ横ばいだった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。予想通りの米PCE価格指数を背景にドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。8月の米PCE価格指数の結果は、市場で「過度なインフレ加速とは見なされず」、むしろ利下げ観測を後押しするものと解釈され、10月の利下げ期待が強まる動きがみられています。また、中国市場では割安販売が広がり需要減退が指摘される一方、インドでは祭礼シーズンを控え堅調な買いが続いてる。金はドル高基調が重石となる中でも、各国中銀の購入や投資家の分散需要が相場を支える構図となっています。

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