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金は3日ぶり反発。ミネアポリス連銀総裁カシュカリ氏、一段の利下げを支持。

国内公表(買取価格1gあたり)
金 19,235円 (+279)
プラチナ 7,318円 (+114)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,705.80ドル (+27.50)
NYプラチナ ドル 1,416.50ドル (+16.30)

9/19、ニューヨーク市場の金は3日ぶり反発。始値3,677.70ドル、高値3,719.60ドル、安値3,664.40ドル、終値3,705.80ドル、前日比+27.50(+0.75%)。米メディアの最近の報道によると、ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁は、2025年の残り期間にさらに利下げを2回程度追加することが適切だとみています。以前は2回の25bpの利下げが妥当と予想していましたが、最近の労働市場の弱さを受けて、その見通しを3回に引き上げました。ただし、利下げの道筋をあらかじめ固定するものではなく、インフレや労働市場の動きを見て柔軟に対応すべきという立場をとっており、状況次第では利上げも視野に入るとの含みを残しています。インフレ率はまだ目標(2%)より高いが、貿易関税の影響によるインフレは「比較的一時的なもの」「持続的には高くならない可能性がある」とみており、インフレの持続性という面でのリスクはありますが、利下げが可能な環境が整ってきている、と判断しているようです。 この発言・見通しから判断すると、カシュカリ総裁のスタンスは「緩やかな利下げ支持者」へシフトしつつあると言えます。ただし、「強く積極的に利下げを推す」タイプとは少し異なり、慎重で条件付きの支持です。ニューヨーク・債券市場では米国債が売られ米長期金利が4.13%台まで上昇。利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落。金利差の拡大も意識されドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。また、スポット金は5週連続で上昇週となっており、史上最高値近辺で推移しています。背景には以下のポイントが挙げられます。米連邦準備制度理事会(FRB)が25bpの利下げを実施し、2025年残り期間での更なる利下げをほのめかしました。ただし、非常にハト派というほどではなく、慎重な姿勢を維持する意向も示しています。さらに、銀行が2026年の金価格予測を上方修正し、4,000ドル/トロイオンスを見込むようになってきていること。中央銀行の買い増し(公的需要)が引き続き強く、供給面の制約も意識されています。加えて、インドなどではこれから迎える祭事シーズンを控えて、宝飾需要も上がるとの見通しです。同時に、リスクと慎重な見方も併存しています。ドルの動き(ドルの強さ)が金価格の上昇を抑制する可能性があるという指摘。「過熱」「利下げが予想ほど続かない可能性」「株式市場や他のリスク資産との競合」など、調整リスクを指摘するアナリストもいます。

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