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金は小幅安で4日ぶり反落。FOMCはFF金利を0.25ポイント引き下げ。

国内公表(買取価格1gあたり)
金 18,940円 (-66)
プラチナ 7,091円 (-43)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,717.80ドル (-7.30)
NYプラチナ ドル 1,376.60ドル (-25.90)

9/17、ニューヨーク市場の金は小幅安で4日ぶり反落。始値3,727.30ドル、高値3,744.00ドル、安値3,679.50ドル、終値3,717.80ドル、前日比-7.30(-0.2%)。米抵当銀行協会(MBA)より発表された先週(09/06-09/12)の住宅ローン申請指数は、前週比29.7%増。前回は9.2%増だった。米30年固定ローン金利は6.39%と、前週の6.49%から低下し、昨年10月以来の低水準。購入指数は前週比2.9%増加。借り換え指数は前週比57.7%増加した。急激な増加の背景には、いくつかの要因が重なっています。30年固定金利が6.39%にまで低下し、借り手にとって再融資や購入コストが相対的に改善しました。また、労働市場の弱さなどから、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを見込む期待が強まっており、それが金利の低下を促し、借り手にインセンティブを与えました。さらに、金利の低下によって、過去に高金利でローンを組んだ人たちにとって、再融資による利子節約の可能性が増し、行動の変化を促しました。特に大口のローンでの動きが目立ちます。購入ローン申請も増えてはいますが、再融資ほどの勢いではありません。これは、住宅価格、頭金、流通在庫の少なさなど、購入者側が抱える制約が依然として強いためです。今週のデータは、住宅ローン市場における息切れ感に対する短期的な回復の兆しを示しています。ただし、購入ローンの伸びは限定的で、根本的な住宅購入のハードルは依然として存在し、今後もそれらをどう緩和できるかが購入市場の本格的な回復の鍵となります。米商務省センサス局より発表された8月の住宅着工件数は、前月比8.5%減の130万7000件。市場予想は136万7000件。前回は142万9000件(従来発表値142万8000件)に改定された。住宅建築許可件数は、前月比3.7%減の131万2000件。市場予想は137万1000件。前回は136万2000件だった。総着工件数が月次で 8.5%減というのは、かなり大きな落ち込みです。単一戸建て住宅が7.0%の減少。これまで比較的安定していた単一戸建て需要にも陰りが見え始めており、購入者の資金制約、建築コスト、土地や労働力の制約などが影響している可能性があります。建築許可が減っていることは、今後数カ月の住宅着工見通しにネガティブなシグナルです。前月比・前年同月比ともに許可がダウンしており、これが住宅サイクルの先行指標として重くみられています。着工が落ちる中で、住宅の完成がどうかも注目点です。8月の完成件数は前月比で上昇しているものの、前年同月比では低下。完成済み在庫の調整が進む可能性があります。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)は17日の会合で、フェデラルファンド(FF)金利を0.25ポイント下げ、政策目標レンジを4.00%〜4.25%に設定しました。政策金利の引き下げは2024年12月以来となります。この利下げは、現状の弱まりつつある雇用市場の保護と、インフレ高止まりリスクの間でバランスをとる、比較的穏健な調整とみることができます。また、FOMCは強いリスク管理志向を示しており、急激な利下げは避け、段階的・条件付きで次を見極めるスタンスをとっています。ニューヨーク・債券市場では米国債が売られ米長期金利が4.08%台まで上昇。利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落。金利差の拡大も意識されドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。また、スポット金価格はおよそ3,650ドル〜3,700ドル/トロイオンスの付近で推移しており、直近では記録的な高値を付けた後、やや調整またはレンジ内での揉み合い状態にあります。短期的には、利下げ期待が引き続き高まれば、3,800ドル以上までの上昇余地があると多くのアナリストがみています。9月18日9時30分現在、ロンドン金は3,660ドル台で推移しています。

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