- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 18,796円 (-84)
- プラチナ 7,147円 (-76)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,673.60ドル (-8.40)
- NYプラチナ ドル 1,399.80ドル (+2.00)
9/11、ニューヨーク市場の金は小幅安で反落。始値3,680.60ドル、高値3,687.50ドル、安値3,651.00ドル、終値3,673.60ドル、前日比-8.40(-0.23%)。米労働省労働統計局(BLS)より発表された8月の消費者物価指数(CPI)によると、総合指数は前月比0.4%上昇。市場予想は0.3%上昇。前回は0.2%上昇だった。前年同月比では2.9%上昇と市場予想に一致。前回は2.7%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は、前月比0.3%上昇と市場予想に一致。前回は0.3%上昇だった。前年同月比では3.1%上昇と市場予想に一致。前回は3.1%上昇だった。8月の米CPIは、米連邦準備制度(FRB)が目指している2%前後のインフレ率からは、ヘッドライン・コアともになお上回る水準です。予想を上回ったものの、驚くほど急激なものではないという中間的なインフレの持続を示しており、特にコアインフレの粘り強さが懸念されます。FRBとしては、依然としてインフレ抑制を重視する姿勢を崩さない可能性が高いですが、景気と雇用の悪化が明らかになると、利下げへの圧力も高まるでしょう。米労働省雇用統計局より発表された先週(08/31-09/06)の新規失業保険申請件数は、前週比2万7000件増の26万3000件。市場予想は23万2000件。前回は23万6000件(従来発表値23万7000件)に改定された。8月30日終了週の失業保険継続受給者数は、前週比横ばいの193万9000件。市場予想は194万8000件。前回は193万9000件(従来発表値194万件)に改定された。4週移動平均は24万500件と、前週の23万750件から上昇した。新規申請件数は2021年10月以来の高水準となった一方、継続受給者数に大きな変化はみられませんでした。労働市場は緩やかに失速し始めている可能性が高いと判断できます。ただし、まだ大きな崩壊ではなく、むしろ慎重な減速(ソフトランディング)の可能性を示す初期のシグナルと見るのが妥当です。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が4.02%台まで低下。利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測の後退や、金利差の縮小も意識されドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。また、金相場は非常に強い基調の中にあるものの、過熱感や調整リスクも相応に意識されており、短期的には上下の振れ動きが出やすい段階です。ただ、年末・来年にかけてさらに上を目指す可能性が十分あり、特に米国のインフレ指標・金利政策・ドルの動きが分岐点になります。9月12日9時30分現在、ロンドン金は3,630ドル台で推移しています。