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金はほぼ横ばい。オーストラリア・ニュージーランド銀行が金価格予測を引き上げ。

国内公表(買取価格1gあたり)
金 18,880円 (+79)
プラチナ 7,223円 (+87)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,682.00ドル (-0.20)
NYプラチナ ドル 1,397.80ドル (+25.70)

9/10、ニューヨーク市場の金はほぼ横ばい。始値3,662.00ドル、高値3,697.50ドル、安値3,651.40ドル、終値3,682.00ドル、前日比-0.20(-0.01%)。米抵当銀行協会(MBA)より発表された先週(08/30-09/05)の住宅ローン申請指数は、前週比9.2%増。前回は1.2%減だった。米30年固定ローン金利は6.49%と、前週の6.64%から低下。購入指数は前週比6.6%上昇。借り換え指数は前週比12.2%上昇した。住宅ローン申請指数は過去3年以上で最高の伸び幅となりました。中でも借り換え指数の力強さが目立ち、申請全体の約50%を占めるに至りました。30年固定金利が11カ月ぶりの低水準を記録し、申請急増の主な推進力となりました。米労働統計局(BLS)より発表された8月の生産者物価指数(PPI)によると、総合指数は前月比0.1%低下。市場予想は0.4%上昇。前回は0.7%上昇(前回発表値0.9%上昇)に改定された。前年同月比では2.6%上昇。市場予想は3.3%上昇。前回は3.1%上昇(前回発表値3.3%上昇)に改定された。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は、前月比0.1%低下。市場予想は0.3%上昇。前回は0.7%上昇(前回発表値0.9%上昇)に改定された。前年同月比では2.8%上昇。市場予想は3.5%上昇。前回は3.4%上昇(前回発表値3.7%)に改定された。米PPIはサービス価格の下落や財の上昇の抑制により、供給段階でのインフレ圧力がかなり和らいでいることが示されました。特にコア指数の抑制は、供給側の持続的なインフレ圧力が緩んでいることを示唆しています。市場では、予想より低いPPIを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを開始する可能性が高まったとみられています。弱いPPIに加え、就業者数の改定や経済の減速懸念も重なり、より積極的な政策対応(利下げ等)が求められる状況となっています。一方、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は、2025年末の金価格予測を3,800ドルに引き上げ、2026年6月頃には4,000ドル近くに達する可能性があるとしました。背景には、中央銀行の買い増し、ドル安、金融政策の緩和姿勢、世界的に不透明な政治・経済情勢が挙げられています。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が4.04%台まで低下。利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。金利差の縮小も意識されドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。また、米政策動向やインフレ指標、地政学リスクに左右されながらも、金は総じて強さを維持しています。短期的には警戒も必要ですが、長期的にはさらなる上昇余地も見込まれています。特に、ANZが示すような4,000ドル近辺の見通しに注目です。9月11日9時30分現在、ロンドン金は3,640ドル台で推移しています。

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