金 4,386円 (-158)

プラチナ 4,717円 (-137)

9/23、ニューヨーク市場の金相場は米ニューヨーク連銀のダドリー総裁の発言を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が来月にも量的金融緩和の見直しをスタートさせるとの懸念が強まり、小幅下落した。米東部時間午後3時22分(1922GMT)時点で、2.58ドル(0.2%)安の1オンス=1322.41ドル。ダドリー総裁は、量的緩和見直し時期をめぐり、FRBのバーナンキ議長の6月の発言について、経済が改善し続ける限り、「依然として目前に迫った話だ」との解釈を示した。一方、米住宅・労働市場回復の勢いが期待ほどではない兆しが示される中、量的緩和の見直し時期をめぐる先行き不透明感が高まり、金塊市場ではボラティリティーが高まっている。アライアンス・ファイナンシャルの貴金属責任者は「米国の成長低迷長期化で、FRBは景気刺激策見直しをゆっくりとしたペースで進めざるを得ず、金相場は今後、さらなる下押し圧力に直面するだろう」との見方を示した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりは5.50ドル(0.4%)安の1327.00ドルで引けた。出来高は30日間平均を約20%下回った。MKS・SAのアフシン・ナバヴィ氏は、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的金融緩和の見直しが見送られたことについて、「多くの投資家が今後、市場がどう動くかで混乱しており、来週の米雇用統計を控え、大きな持ち高を抱えるのを避けようとしている」と指摘した。金上場投資信託(ETF)の取引も比較的軟調な展開が続き、最大手SPDRゴールド・シェアーズの保有高は20日時点で910.19トンと、0.2%減少した。東京貴金属の20日の金は続伸。終値は中心限月2014年8月先ぎりが前日比36円高の4357円、他限月は同35~38円高。日中立ち会いは、19日のニューヨーク金先物が、米量的緩和の縮小見送りや、ドル安・ユーロ高を受けて急伸した地合いを引き継ぎ、高寄りした。その後は、3連休前のポジション調整に加え、NY金時間外の軟調や円相場の強含みを眺めて上げ幅を縮小、日中取引の安値圏で引けた。銀は同40~90銭高。白金は小幅続伸。NY高と円安を眺めて高寄りした後、NY時間外の下落になびいて上げ幅を削り、金同様、この日の安値圏で終わった。終値は同9~15円高。パラジウムも同25~65円高と続伸。