金 4,618円 (-11)

プラチナ 4,972円 (-32)

8/29、ニューヨーク市場の金相場は5営業日続伸の後で反落した。米国主導のシリアへの軍事攻撃がすぐには始まらない可能性が出てきたことが背景。投資家の注目は、力強い米経済成長や、米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和縮小に移った。オバマ米大統領は29日、シリア市民に対し化学兵器攻撃を行ったとされるアサド政権への軍事攻撃は米国の国益に関係すると示唆した。また英政府は、シリアへの軍事攻撃を合法的に行うことを模索した。しかし、シリアで活動中の国連化学兵器調査団が結果を報告するまで、軍事介入は行われない見込みだ。29日に発表された4~6月の米国内総生産(GDP)改定値は、伸び率が速報値から上方修正され、FRBの量的緩和縮小を後押しする内容だった。インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズの主任貴金属トレーダー、フランク・マクギー氏は「米GDPが改善し、そして軍事攻撃がまもなく行われるリスクが低下する中で、金は下げている。もしシリア攻撃に関する具体的な情報が出てこなければ、あすは相場がかなり下げる可能性がある」と述べた。GDP統計を受けて、インフレヘッジ手段としての金の魅力が低下。金は29日に下落するまでは、地政学的緊張の高まりが安全資産を求める買いを促し、5営業日で5%上昇していた。金現物相場は米東部時間午後2時03分(1803GMT)時点で5.64ドル(0.4%)安の1オンス=1412.00ドル。金は4週連続、2カ月連続の上昇に向かっている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりは5.90ドル(0.4%)安の1412.90ドルで引けた。ロイター通信の暫定データによると、出来高は30日平均を約30%下回る水準。米GDP統計を受けてドル指数が上昇し、一方原油先物相場が下落したことで、金相場は圧迫された。インド中銀関係筋はロイター通信に対し、金の輸入を減らし、ルピーの下落を抑制するために同国当局が商業銀行に対し、一般市民から金を買い取って貴金属精製業者に回すよう指導することを検討していると語った。また同国のシャルマ商工相が、金準備の貨幣化を検討すべきだと表明したことも金相場を圧迫した。東京貴金属の金相場は反落。2014年8月先ぎりは前日比29円安の4442円、他限月は同27~37円安で取引を終えた。日中立ち会いは、28日のニューヨーク金先物相場がドル高などを背景に下落したのを映し、安寄りした。その後、NY時間外の水準切り下げや円相場の引き締まりを眺め、下げ幅が拡大。ただ、為替が一転して軟化したため、引け際は戻り歩調を強めた。銀は金の下落につれて同2円20銭~3円安と反落。白金は続落。軟調なNY時間外に圧迫され、同7~22円安で大引けた。パラジウムは期中以降の4限月が同29円安~6円高で終了。期近2限月は約定しなかった。