金 4,629円 (+31)

プラチナ 5,004円 (+33)

8/28、ニューヨーク市場の金相場は一時1オンス=1430ドルを超え、3カ月半ぶり高値を付けた。米国など欧米諸国がシリアへの武力行使に踏み切る見通しである中、安全資産として金が買われた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場が軟化して引けた一方で、金現物は5営業日続伸している。シリアの首都ダマスカス郊外で先週、アサド政権が化学兵器で反体制派を攻撃し、数百人の民間人が死亡したとの報を受けて、米当局者らは米国など数カ国がシリアを攻撃する計画を示している。シリアに対するいかなる軍事攻撃も、中東の地域紛争に拡大する可能性があるとの懸念から、米原油先物相場が1%上昇したことも、金のインフレヘッジ手段としての魅力を高めた。金現物相場は米東部時間午後3時29分(1929GMT)時点で、0.82ドル(0.1%)高の1オンス=1416.86ドル。一時は5月14日以来の高値となる1433.31ドルを付けた。COMEXの金先物12月きりは1.40ドル(0.1%)安の1418.80ドルで引けた。ロイター通信の暫定データによると、出来高は30日平均を10%ほど下回る水準。金相場は6月28日に3年ぶり安値を付けて以降、2カ月間で21%上昇している。一部のアナリストは、金は利益確定の売りが出やすい状況だと指摘する。14日間相対力指数(RSI)は28日に5営業日続伸し、71となった。同RSIは70以上が買われ過ぎとみなされる。米不動産業者協会(NAR)が28日発表した7月の米中古住宅販売仮契約指数は、前月比1.3%低下した。住宅市場の弱さを受けて米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和(債券買いによる景気刺激策)の縮小を延期する可能性がある。投資需要の指標である、世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの保有残高は27日に2万9000オンス(0.1%)増加した。アジアの金現物需要は今週鈍化した。金現物相場が3カ月ぶり高値水準に上昇し、新興市場の通貨が下落したことが背景。インド・ルピーが対ドルで史上最安値に下落したことは、主要な金購買国であるインドからの需要を弱める公算が大きい。ルピー建ての金相場は28日に、2日連続で過去最高値を付けた。東京貴金属の金相場は反発。中心限月の2014年6月きりは前日比54円高の4472円で大引けた。日中立ち会いは、為替相場の円高・ドル安に圧迫されたものの、27日のニューヨーク金相場がシリア情勢の緊迫化を背景に大幅高となった流れを引き継ぎ、買い先行で始まった。その後、シリア情勢の行方を見守りたいとのムードから動意を欠く場面もあったが、NY時間外高を眺め、午後も堅調に推移した。他限月の終値は、同52~56円高。銀もNY高を受け、反発。同1円70銭~2円20銭高で終了した。白金は下落。NY時間外高に追随し、安寄り後に戻りを入れたが、円高が重しとなり、終日マイナス圏で推移した。終値は同35~47円安。パラジウムは同5~50円安。新ポ14年8月きりは、金が発会値比47円高の4471円、銀が同1円20銭高の78円20銭、白金が同47円高の4857円、パラジウムが同40円高の2361円で大引けた。