金 4,037円 (-146)

プラチナ 4,302円 (-117)

6/26、ニューヨーク市場の金相場は4%急落し、約3年ぶりの安値を付けた。米株価の上昇で、不透明な経済情勢に対するヘッジとして用いられる金の需要が一段と減退した。米商務省が26日、2013年1~3月期の国内総生産(GDP)伸び率を下方修正したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気刺激策を近いうちに出口に向かわせるとの懸念が減ったにもかかわらず、金相場は再び急落した。FRBが量的緩和を縮小する可能性を示して以降、金相場は4営業日で1オンス当たり125ドルほど下落。第2四半期はあと2営業日で終わるが、現時点で金は今期23%下げており、四半期ベースではロイター通信が金相場の記録を取り始めた1968年以来最大の下落となりそうな展開だ。商品取引マネジメント会社ディアパソン・コモディティーズ・マネジメントの主任投資ストラテジスト、ショーン・コリガン氏は「これまで金は二つの理由で買われていた。(金融)政策のインフレ促進的な影響を懸念していたことと、金融システムが崩壊すると思っていたからだ。市場は現時点でどちらも懸念材料ではないと決めた。間違った判断かもしれないが」と語った。金現物は一時、10年8月以来の安値となる1オンス=1223.54ドルに急落。米東部時間午後3時08分(1908GMT)時点では50.83ドル(4.0%)安の1225.91ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月きりは、45.30ドル(3.6%)安の1オンス=1229.80ドルで引けた。ロイター通信の暫定データによると、出来高は31万5000枚超と、30日平均の21万1000枚を大幅に上回る水準。米S&P500種株価指数が上昇する中、金相場は26日の取引で下げ足を速めた。S&P500は取引終盤で1%超上昇していた。ノバスコシア銀行の貴金属責任者、サイモン・ウィークス氏は「人々はリスクオンを望んでおり、このため金塊はお金を生む材料としてみられている。安全資産は今必要ないので、安全資産としては求められていない」と指摘した。世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの金保有は25日、2カ月超ぶりの大幅減少を記録。金保有は16.23トン(1.65%)減少し、2009年2月以来の低水準となる969.50トン。一方、ブローカーのマレックス・スペクトロンによると、相対力指数(RSI)などいくつかのテクニカル分析は、金相場が売られ過ぎであることを示している。下値を試す動きが失敗すれば、反発する可能性があるという。世界最大の金消費国インドでは政府が金の輸入の抑制に動く中、需要が今四半期に減少する公算が大きく、金相場のさらなる圧迫材料となる。またアナリストによると、中国の流動性逼迫(ひっぱく)への懸念も金現物需要の重しになったという。東京貴金属の金相場は4営業日続落。朝方は為替相場が円安・ドル高に振れたことから、手じまい買いが先行、反発して始まった。ただ、その後は円の下げ渋りや、NY金時間外の急落を受けて売りが膨らみ、マイナス圏に値を沈めた。終値は、2014年4月きりが前日比89円安の3933円、8~2月きりは同89~90円安。銀も下落し、同2円~2円60銭安で取引を終えた。白金も4営業日続落。NY高と円安を映し高寄りしたが、金の急落につれて下げに転じた。終値は同31~46円安。パラジウムもおおむね続落し、12月きりの同14円高を除き、同9~31円安で引けた。新ポ14年6月先ぎりは、金が発会値比99円安の3932円、銀が同1円80銭安の60円20銭、白金が同88円安の4196円、パラジウムが同17円安の2051円で終了した。