金 4,584円 (+28)

プラチナ 4,997円 (+58)

6/10、ニューヨーク市場の金相場は薄商いの中、小反発した。前週末の取引で1カ月ぶりの下落幅を記録したが、この日は米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国債の格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げたことが材料となった。金現物は米東部時間午後2時57分(1857GMT)時点で0.2%高の1オンス=1386.14ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の先物8月きりは0.2%高の1オンス=1386.00ドル。ロイターの暫定データによると、出来高は30日平均を約50%下回った。S&Pの発表に対する金現物の反応はおおむね控えめだった。同社は2011年8月に米国債の格付けを最上級の「AAA」から「AAプラス」に引き下げたが、経済の先行き不透明感が強まり、金は1カ月後に1オンス=1920ドルの記録的高値まで上昇した。アナリストらは、既に改善が進んでいる米経済やインフレへの脅威が見当たらないことを背景に、S&Pの発表は金の安全資産としての魅力にとって一段の重しになると述べた。インテグレーテッド・ブローカレージ・サービシズの貴金属取引責任者、フランク・マギー氏は「株式市場の10~15%のあや戻しでは、人々を長期的に金に振り向かせるには至らない」と述べた。米セントルイス連銀のブラード総裁はこの日、インフレの鈍化で米連邦準備制度理事会(FRB)は大胆な債券購入策を取り続けることができると発言。市場は現在この発言について考えをめぐらせている。投資家はかろうじて金への警戒感を和らげたように見える。世界最大の金上場投資信託(ETF)からの流出はペースが緩み、先週の流出量は6トンと、過去2カ月の週平均の24トンを大きく下回った。東京貴金属の金相場は4営業日続落。終値は中心限月2014年4月先ぎりが前週末比8円安の4382円、他限月は同6~7円安。日中立ち会いは、前週末7日のニューヨーク金相場の下落を受け、手じまい売りが先行、安寄りした。その後は為替の動きをにらみながらもみ合い、日中始値からやや水準を下げて大引けた。銀はNY安になびき、同1円60銭~2円90銭安と下落。8月きりは出合いがなかった。白金もNY安を反映し、同30~37円安と続落。安寄り後も同時間外相場の下げを眺めて一段安となった。パラジウムは同16~34円高と反発。期近2限月は約定されなかった。