金 4,325円 (-618)

プラチナ 4,484円 (-436)

4/15、ニューヨーク市場の金相場は約8%安と急落して終了。下げ幅は過去最大の110ドルに達した。投資家はリターンの良い他の資産に乗り換えるため、金を投げ売りしている。金の急落を受け、銀は9%安。プラチナやパラジウムも大幅安となった。この日の下げ幅は1980年1月22日の記録を塗り替えた。この時は当時の旧ソ連によるアフガニスタン侵攻やイラン革命で原油主導のインフレが進む中、過去最高値の1オンス=850ドルを付けた翌営業日だった。下落率では83年以来の大きさ。マクロ経済的には金を取り巻く環境に変化はないものの、多くの材料が金の頭を抑えている。金相場が重要な下値支持線である1500ドル近辺を割り込む中、キプロス中央銀行がユーロ圏による支援と引き換えに行う財源調達の一環として金準備を売却するとの報道は間違いなく金売りのきっかけとなった。ただ、他の中銀が追随する可能性はほとんどないとみられている。カナダのWDラティマーの取引担当者、ロバート・リチャードソン氏は「キプロスの金売却案による圧力は要因の一つだ。1人が動けば、皆が鶏小屋から逃げ出す」と述べた。金相場は過去12年にわたって上昇を続けてきたが、今はこの強気相場が終わったのかどうかが大きな疑問となっている。金相場は2011年2月以来の安値を付け、08年の経済危機以降の上昇幅の半分を失った。11年9月に付けた過去最高値1920.30ドルからはほぼ550ドル下落した。◇先物出来高は最高水準にクレディ・スイスのアナリスト、トム・ケンドール氏は「テクニカル的に見て次の重要な水準は1310ドルだ。この下値支持線まではまだかなりある」と指摘した。米連邦準備制度理事会(FRB)が近く金融緩和に伴う債券買い入れの縮小を決めるとの兆候が現れていることも金の地合いを悪くしている。ただ、金融危機後の一連の量的緩和でも、懸念されていたようなインフレはまだ見られていない。グレート・パシフィック・ウェルス・マネジメントの資産配分責任者、シーン・マギリブレー氏は「ファンドが金を保有する理由は購買力の保持、またはインフレに対するヘッジだ」と説明、「保有高の割に現物相場が下落すれば、こうした購買力はもう維持できない。これが金を強く圧迫している」と語った。金現物は一時1349.44ドルまで下げた後、1825GMT現在は7.8%安の1362.89ドルとわずかに戻している。COMEXの先物6月きりは140.30ドル安の1361.10ドルで終了。ロイター通信の暫定データでは、出来高は約70万枚と30日平均の3倍以上に達し、過去最高となるもよう。この日発表された中国の経済指標が期待外れに終わったことも売り要因となった。原油や銅などの商品、米株価の大幅安も金相場に響いた。東京貴金属の金相場は3営業日の大幅続落。中心限月の2014年2月先ぎりは、前週末比409円安の4592円となり、終値としては6営業日ぶりに5000円の大台を大きく割り込んだ。他限月の終値は同408~412円安。先週末12日のニューヨーク金相場がキプロスの金売却計画を受けて急落した地合いを引き継ぎ、投げが膨らんだ。安寄り後も、NY時間外安や為替の円高・ドル安を反映して安値を追う展開となり、先ぎりは一時、前日比469円安の4532円まで売られた。大引けにかけてはやや下げ幅を縮めた銀も金相場の下げになびき、同9円50銭~12円30銭安。白金はNY安や金相場安を眺め、同265~278円安と急落。パラジウムは同100~192円安。4月当ぎりは出合いがなかった。