金 5,088円 (-32)

プラチナ 5,043円 (+43)

3月22日、ニューヨーク市場の金相場は反落した。前日に約1カ月ぶりの高値に上昇したのを受け、利食い売りが先行。キプロス情勢が打開に向けやや進展したのを受け、欧州債務危機が再燃するとの懸念が若干後退し、安全資産としての金の魅力が減退した。ただ、週間では1%高で、上昇率は過去2カ月間で最大となった。キプロスが欧州連合(EU)から支援融資を得られるか不透明で、安全逃避の買いが入り、相場を押し上げたからだ。キプロス政府はこの日、国内銀行のギリシャ子会社をギリシャの銀行に譲渡することで、ギリシャ政府と合意。この問題をめぐる不透明感が一部解消され、株価が上昇したことが、金相場を圧迫した。金現物は米東部時間午後3時07分(1907GMT)時点では、6.78ドル(0.4%)安の1607.31ドルで取引された。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月きりは、7.70ドル(0.5%)安の1606.10ドルで引けた。ロイター通信の暫定データによると、出来高は250日平均を約2割下回る水準だった。キプロスは銀行システム崩壊やユーロ離脱の回避に向け、必死の調整を続けている。EUは100億ユーロ(約130億ドル)を支援融資する条件として、25日を期限に、58億ユーロを調達する代替策をまとめるようキプロス政府に求めている。HSBCのアナリスト、ジェームズ・スチール氏は「キプロス支援策がまとまらない間は、短期的には金相場に前向きな材料になる」と語った。金相場は2月、世界的に景気回復の兆候が見られたのを受け、7カ月ぶりの安値に下落。しかし、このところはキプロス情勢の緊迫化を手掛かりに上向き、21日には1616.36ドルと2月26日以来の高値を付けた。アナリストらによると、キプロス救済策をめぐり合意が成立しなかった場合、金相場は上値抵抗線の1620ドルの突破をにらむ展開になる見込み。この水準の突破に成功した場合、金買いに弾みがつく可能性があるという。東京貴金属の金相場は3営業日ぶりに反落。中心限月2014年2月先ぎりは前日比38円安の4931円、他限月は同37~40円安で取引を終えた。日中立ち会いは、為替相場が前日の東京商品取引所大引け時と比べ円高・ドル安に振れたのを受け、手じまい売りが先行して始まった。その後も、弱含みに推移したニューヨーク時間外相場に圧迫された上、円相場が一段と引き締まったのを眺めて売りに押され、水準を切り下げた。銀は期先3限月が同10~30銭安、期近2限月は同変わらず~60銭高で大引けた。8月きりは取引が成立しなかった。白金は同48~65円安と3営業日ぶりに反落。NY安と円高につれて安寄り後も、NY時間外の上値の重さをにらみ、軟調な展開が続いた。パラジウムは期中以降の4限月が同64~71円安で終わった。