金 5,122円 (-22)

プラチナ 5,000円 (-72)

3月21日、ニューヨーク市場の金相場は約1カ月ぶりの高値に上昇した。欧州中央銀行(ECB)がキプロスに対し、25日までに同国への金融支援の条件となる数十億ユーロの調達を確保し、支援合意に至らなければ、同国の銀行に対する資金供給を打ち切るとの最後通告を突き付けたことを受け、安全な逃避先を求める金買いにつながった。ユーロ圏債務懸念の再燃や、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な景気刺激策を維持するとの期待から、金相場は過去6営業日中5営業日で上昇している。欧州連合(EU)当局者は、同国のユーロ圏離脱の可能性を視野に入れていると発言した。オンライン貴金属取引会社ブリオンボールトのミゲル・ペレスサンタイア氏は「キプロスの状況は、同じことが自分たちの国でも起きるかもしれないと不安に感じつつある向きからの買いを誘った」と指摘した。金現物は一時、2月26日以来の高値となる1オンス=1616.36ドルを付けた。米東部時間午後2時10分(1810GMT)時点では、9.46ドル(0.6%)高の1615.35ドル。金現物は今週を1.5%高で終了する見通し。これは週間ベースでは昨年11月以降で最も高い上昇率となる。テクニカルアナリストらによると、金は下向きのトレンドラインの上値抵抗線1613ドルを突破したことで、一段高の可能性があるという。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月きりは、6.30ドル(0.4%)高の1613.80ドルで引けた。ロイター通信の暫定データによると、出来高は250日平均を約2割下回る水準。キプロス中央銀行のデメトリアデス総裁が、銀行2位のキプロス・ポピュラー銀行の破綻回避策など、政府が銀行部門の合併・統合に向けた措置を講じるだろうと述べたことを受け、米株価が下落。安全資産を求める買いが活発化している。