金 4,669円 (+17)

プラチナ 4,259円 (-3)

11月16日、ニューヨーク市場の金相場は続落した。米国をはじめ世界的にもリセッション(景気後退)の兆候が強まり、インフレヘッジ資産としての金の魅力を減退させた。過去6営業日のうち5営業日で下落しており、今週だけでみると約1%値を下げた。ほかにもユーロ圏の景気後退入りやさえない米景気指標、バーナンキFRB議長が住宅市場回復は「程遠い」と厳しい認識を示したことなどが悪材料になった。金現物は2.59ドル(0.2%)安の1オンス=1712.60ドルまで下落。一時は1週間ぶり安値となる1704ドルを付けた。S&P500種先物の軟調な動きにつれ、金相場も下落した。アナリストらは米国が「財政の崖」問題を回避できなかった場合には景気後退に陥る恐れがあり、そうした不安感がすべての市場を圧迫していると指摘した。一方で、イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザを支配するイスラム原理主義勢力ハマスとの対立は激化し、互いにロケット攻撃を仕掛けている。地政学的リスクの高まりは、金相場の下値を支える材料になっている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の12月きりはもみあいとなり、0.90ドル(0.1%)高の1714.70ドルで引けた。金相場は今週、国際的な産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が15日、2012年第3四半期の世界の金需要が前年同期比11%減少したと発表したのを受け、圧迫された。ただ、金投資需要は引き続き強い。世界最大の金上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・トラストは10月、金保有額を過去最高水準近くまで積み上げた。東京貴金属の金相場は3日ぶり反落。ニューヨーク相場が中国や欧州の需要減退懸念を背景に売られた地合いを引き継ぎ、利食い売りに安寄りした。午前中はNY時間外相場が上げ幅を削ったことを眺めて水準を切り下げたが、午後は安値圏のもみ合いに移行した。