金 4,604円 (+1)

プラチナ 4,162円 (+43)

11月9日、ニューヨーク市場の金相場は、現物が5営業日続伸している。オバマ米大統領の再選が決まったことを受けた米金融緩和政策観測に支えられた。米国が近く財政問題に直面する可能性があることから、経済の不確実性へのヘッジとして金を買う動きが見られた。金相場は今週3.5%上昇で、週間ベースで8月下旬以来の大きさ。投資家の注目が米大統領選から、年明けにも政府の歳出削減措置と減税失効が重なる「財政の崖」問題に移ったことが背景。エコノミストらはこのような措置が米経済を景気後退に押し戻す可能性があるとしている。RBCキャピタル・マーケッツのジョージ・ゲロ氏は「『財政の崖』が迫り、ユーロ圏の問題が深まる中で、金は再び資金の安全な避難場所としての役割を果たしている」と指摘した。オバマ大統領は財政危機を回避するための交渉を始めるため、主要議員らと16日に協議することを明らかにした。オバマ氏は「妥協する用意がある」と述べた。これを受けて、金相場は取引前半での上昇分を維持した。米消費者景況感指数の改善と、米株価が今週の大幅下落から安定化したことも金買いを促進した。9日に発表された一連の中国経済統計で、景気回復と落ち着いたインフレ率が示され、中国の金需要が増加するとの期待が、金買いを後押しした。東京貴金属の金相場は反発。8日のニューヨーク相場の上昇を受け、買い戻し先行で始まった。その後はもみ合いが続いたが、引けにかけては同時間外高を背景に上げ幅を拡大した。