金 4,941円 (+50)

プラチナ 3,822円 (+7)

3/10、ニューヨーク市場の金相場は1%余り上昇した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、今後の追加利下げの可能性は低いとの見方を示したことでユーロが対ドルで6週間ぶり安値から反発したことが背景。ECBが政策金利の引き下げと資産購入の規模拡大を発表したことを受け、10日のユーロと金の相場はいったんは下落していた。金現物相場は1オンス当たり1237.06ドルまで下げていたが、米東部時間午後2時46分(1946GMT)時点では1.4%高の1270.10ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の金先物4月きりの清算値は1.2%高の1272.80ドル。ECBは、主要政策金利を0.05%から0.00%に引き下げるとともに、量的緩和についても、資産購入の規模を現在の月額600億ユーロから800億ユーロ(約887億ドル)に増額、中銀預入金利をマイナス0.30%からマイナス0.40%に引き下げると発表した。この決定でユーロは一時急落したが、ドラギ総裁が、今後追加利下げが必要になるとは予想していないと述べたことで切り返し、対ドルで3週間ぶり高値を付けた。トレーダーらによると、世界的に株価が下落したことも金相場の支援材料だった。三菱商事のアナリスト、ジョナサン・バトラー氏は「米連邦準備制度理事会(FRB)が来週金融政策をどうするかに注目は移る。FF金利先物市場では9月利上げが織り込まれているようだ。数週間前とはかなり状況が変わった」と語った。金相場はテクニカル分析上も勢いがありそうだ。RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア市場ストラテジスト、エリ・テスファエ氏は「昨日の寄り付きと終値の間の範囲は、きょうの寄り付きと終値の間の範囲に含まれている。これは相場の一段の強さを示唆する」と指摘、相場は1300ドルを視野に入れていると付け加えた。東京貴金属の金相場は反発。終値は、中心限月2017年2月先ぎりが前日比15円高の4520円、ほかは16~21円高。日中立ち会いは、為替相場の円安・ドル高を受け、強気買い先行で始まった。その後は、取引中のニューヨーク金先物が水準を切り下げる一方、円は一段と軟化するなど強弱材料が交錯してもみ合った。終盤にかけて上げ幅をやや縮小した。東京ゴールドスポット100は18円高の4561円。銀は30銭安~60銭高。6、8月きりは出合いがなかった。白金は反発。終値は、17年2月先ぎりが37円高の3558円、ほかは36~52円高。高寄り後、軟調なNY白金を眺めて上げ幅を削った。パラジウムは36~53円高。4月当ぎり、8、10月きりは取引が成立しなかった。